今、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい続け、感染を避けるため大人数で集まる催しはことごとく開催中止となっています。
吹奏楽部の発表会も例外ではありません。
この記事ではそんなコロナ禍に負けないという思いを胸に、学生たちが有志で作り上げたコンサートの模様を振り返ります。
コンサートの背景とその概要について見ていきましょう。
近畿大学と大阪工業大学の部員有志が作り上げたヒカリコンサートの背景とは
まずは2つの大学の吹奏楽部員が手を取り合って企画、運営を実行したヒカリコンサートの開催にいたった背景を見ていきます。
コロナ禍で目標を失った中高生を勇気づけたい一心で開催されたコンサート
新型コロナウイルスによって多くのイベントが開催の自粛を余儀なくされ、吹奏楽のコンクールや演奏会、大会もそのほとんどが開催を中止しています。
大会への出場や賞を狙って日々練習に励んでいた学生たちは発表の機会を失ってしまったのです。
そんな中高生たちに発表の場を提供したい、再度目標を持って日々を過ごしてほしい、という思いからこのヒカリコンサートは生まれました。
近畿大学と大阪工業大学の吹奏楽部の有志部員が手を組み、コンサートを企画、運営することとなったのです。
ヒカリコンサートの開催とその名前に込められた思い
近畿大学の吹奏楽部、大阪工業大学のウインドアンサンブル、いずれにも中高と吹奏楽部に所属していた部員がたくさんいます。
コンサートの開催にいたった背景には、かつて彼らを育んだ中高の吹奏楽部に恩返しがしたい、という思いも込められているそうです。
ヒカリコンサートという名前にも2つの意味があります。
1つは、コロナによって目標が失われてしまった中高生たちの希望の光となりたいという願い。
もう1つは、コロナ禍による暗い話題がはびこるなかで、楽しみを見出すことで明るい希望の光をともしたいという願いです。
企画と運営は近畿大学と大阪工業大学の学生!ヒカリコンサートの概要
ヒカリコンサートは近畿大学と大阪工業大学の吹奏楽部員が有志で集まり、企画運営したコンサートです。
新型コロナウイルスの感染防止対策も実施した上での開催となりました。
2020年9月26日と27日の2日間の日程で開催。
中学生と高校生で日程を分け、さらに発表の場として設けるフェスティバル部門と順位が競われるコンクール部門とで行われました。
対象となったのは大阪府内にある中学校と高校で、参加費は無料です。
ソーシャルディスタンスや感染予防対策を徹底した上での開催となりました。
観客はもちろん出演者も演奏時以外はマスク着用、椅子や譜面台は学校ごとに消毒、観客同士も距離を保った上での着席となり、一部員当たり観客は最大4人までというルールを設けてあります。