濃厚な味わいが楽しめるウニは、さまざまな種類がありますが、海に悪影響を与えてしまうムラサキウニという種類もあります。
ですが、近畿大学では、ムラサキウニを海の害悪としてではなく、生産資源として考えており、トコブシという生き物も含めて食材に使えるよう養殖の研究をしています。
最近では、令和2年の8月7日から期間限定で味わうことができる店舗があります。
一体ムラサキウニが海にどのような影響があるのか、どこで食べられるかなど、近畿大学が実施している社会貢献について紹介していきます。
近畿大学の学生さんで、興味のある方は確認してみてくださいね。
近畿大学の水産研究所のウニを使ったメニューを味わえる店舗
ウニを使った料理は、指の数では足りないほど種類が豊富にあり、お酒のつまみからお腹を満たしてくれるメニューまで幅広く人気がある素材です。
ウニの種類のひとつでムラサキウニの養殖の研究をしている近畿大学は、生産資源に利用できるように、養殖魚専門の料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」大阪店・銀座店に提供しています。
しかしながら、令和2年8月7日から14日という期間でしかムラサキウニを使ったメニューを食せません。
ですが、ムラサキウニと同様に養殖を試している「トコブシ」を使った料理もあり、期間以内に足を運べば挑戦している養殖の味を体験できます。
近畿大学の水産研究所の研究対象ムラサキウニとトコブシの特長
駆除の対象にもなっているムラサキウニや漁獲量が減少してきているトコブシ。
近畿大学が研究にしているそれぞれの海産生物の特長について詳しく説明していきます。
ムラサキウニの特長
ムラサキウニが駆除対象になっているのは、昆布やワカメなどの海藻が大きく減少、消失する「磯焼け」を起こす要因だからです。
大量にあった海藻が一気になくなる姿はまるで、海の砂漠だと呼称しているほど、海に生きている多くの生物にとっての問題になっています。
トコブシの特長
まるでアワビのように見えるトコブシは、アワビの代わりに使用される機会があるほどの美味しさがあります。
アワビに比べると、たくさん手に入れられていましたが、今ではトコブシが一気に数が減っており、贅沢な食材として認識されています。
減少しているトコブシを近畿大学で人工ふ化させて養殖する、研究が進められて店舗でも提供するという挑戦をできるようになりました。