大阪市にある大学の1つが近畿大学です。
近畿大学の中には、有害物質処理室があります。
有害な物質の処理や、外部委託を受けて分析、環境研究などを行う施設です。
この記事では、近畿大学の有害物質処理室についてご紹介します。
有害物質処理室では環境研究も行っている
有害物質処理室は学内の有害物質を処理する施設ですが、環境研究も行っています。
今まで行った環境研究の一部は、以下の通りです。
・過酸化水素合成法と利用法開発
過酸化水素は、酸化したときに水のみを排出するクリーンな酸化剤です。
環境負荷の大きいアントラキノン法に変わる過酸化水素の合成方法として注目しており、空気中の酸素を原料として使います。
金ナノ粒子を用いことにより、従来の10倍以上の濃度の過酸化水素を作り出します。
酸化剤として使用すると、水のみを排出するので、環境負荷の少ない触媒研究開発します。
原液として過酸化水素を分化する触媒の研究も進めています。
・可視光応答型光触媒開発
二酸化炭素の排出を削減するために、太陽光をエネルギーとして用いた光触媒の開発をしています。
酸素を使い太陽光で酸化を行えば、副産物は水のみです。
新しい可視光応答型光触媒を開発し、酸化力による有機合成を研究しています。
可視光応答型光触媒を使えば、環境負荷を減らすことができます。
廃棄物処理依頼用書類のダウンロード方法
有害物質処理室では、学内の廃棄物を処理しています。
法律により、大学内で発生する廃棄物は、排出者の責任によって最終処分まで行うことが義務づけられています。
廃棄物の処理を正しく行わず、環境汚染が発生すると行為者も罰せられます。
廃棄物の処分を行うために、有害物質処理室では処理受付をしています。
受付対象となるのは、学内から発生の産業廃棄物のみです。
産業廃棄物の処理依頼を行うときは、「廃棄試薬_処理依頼書」をダウンロードして、必要事項を入力して、有機物質処理室宛までメールで送信してください。
後日搬入可能な日時を連絡するので、その日に有害物質処理室に廃棄物を搬入します。
廃棄試薬_処理依頼書は、有機物質処理室のホームページからダウンロードできます。
廃棄物はポリ容器に入れて、見える位置に廃棄物ラベルを貼り付けます。
廃棄物ラベルも有機物質処理室のホームページでダウンロードできるので、ダウンロードしてポリ容器に貼り付けてください。
ラベルには廃棄物の名前を記入しておきます。
まとめ
近畿大学では、産業廃棄物の処理を行うために有機物質処理室を設置しています。
学内で発生する産業廃棄物を受け入れている施設です。
受け入れ希望の方は、事前に処理依頼書を有機物質処理室まで送付しておきます。
有機物質処理室では環境研究も行っており、環境負荷の少ない触媒の研究をしています。