【近畿大学】3つの教育関連ニュースまとめ!AIを使った魅力的な教育環境を解説
あなたの人生の中で、大きな岐路のひとつとなる大学進学。
勉強したい分野や教育レベル、大学の環境や雰囲気など、多くの情報を比較して悩んだ結果、志望する大学を決めたのではないでしょうか。
この記事は近畿大学への進学を希望する学生さんに向けて、近畿大学東大阪キャンパスや近畿大学全体の「教育に関する3つのニュース」についてまとめたものです。
どれも教育環境に良い影響を与えるニュースです。
教育への取り組み方や世界から見た評価など、近畿大学のすばらしい魅力を感じてもらえると幸いです。

1つめは、AIを利用した質疑応答システムを導入したニュースについてお伝えします。
近畿大学理工学部では、2018年9月から2019年3月までAI技術を活用した質疑応答システム「バーチャル・ティーチング・アシスタント」を試験導入しました。
導入のきっかけは、AIの実践学習をおこなった「情報メディアプロジェクトⅡ」の講義で浮かび上がった課題です。
学生からの質問が多く回答しきれない、質疑応答に膨大な時間がかかったなど、対応が困難だと感じた講師やアシスタントが多くいました。
また同時に同じような内容の質問も多く見受けられ、学生ひとりひとりへの回答も講師の大きな負担になっていました。
これらの課題を解消するために、質疑応答システム「バーチャル・ティーチング・アシスタント」を試験導入して効果を検証することがニュースで報道されました。

質疑応答システム「バーチャル・ティーチング・アシスタント」を導入した結果、講師も学生もさまざまなメリットを感じることができました。
1つめのメリットは、講師の負担の軽減につながったことです。
AIの学習機能を活用して学生からのよくある質問や想定される質問をAIシステムにインプットし、対応を自動化しました。
これまで膨大な時間がかかっていた対応作業は大幅に時間短縮され、講師の負担が軽減されました。
2つめのメリットは、講師が学生の理解度を把握しやすくなったことです。
質疑応答の履歴や対応状況が記録され、いつでもWEBブラウザの管理画面で確認可能です。
学生の理解度を把握しやすくなり、対応や指導がすばやく行えるようになりました。
3つめのメリットは、学生の予習復習や質問が好きなタイミングでできることです。
質疑応答システム「バーチャル・ティーチング・アシスタント」は24時間対応なので、好きなタイミングで授業の予習復習や質問ができるようになりました。
勉強以外にも、サークルやアルバイトなどで忙しい大学生にとっては、ありがたいシステムですね。
これら3つのメリットからわかるように、質疑応答システム「バーチャル・ティーチング・アシスタント」の導入の効果は大きく、講師も学生も十分に満足できる結果となりました。
学生の質疑応答に関するさまざまな問題を解消した近畿大学は、講師と学生のさらなるコミュニケーション強化が期待できます。

2つめは、コミュニケーションツールSlack導入についてのニュースをお伝えします。
近畿大学では、2019年7月よりSlackの導入を始めました。
Slackとはメールに代わるコミュニケーションツールで、チームでも1対1でも効率的にコミュニケーションを取れることが特徴です。
プロジェクトやチームなど組織別にチャンネルを作成でき、チーム内でのメッセージのやり取りやファイルの共有がスムーズにおこなえます。
プライベートチャンネルを設定することで個別会話もおこなえ、状況に合わせて会話の場を整えることも可能です。
パブリックチャンネルではメッセージやファイルの履歴を簡単に検索することができ、必要な情報をすぐに取り出すことができます。
このようにSlackは、コミュニケーションが円滑に進められる機能が豊富で、教職員の作業効率アップに役立つツールといえます。
Slackの導入開始時は教職員のみが利用していましたが、2019年11月より一部学生にも導入が開始されました。
2020年3月までは試験運用とし、4月から理工学部情報学科の学生と大学院生も利用できるように準備が進められています。
それ以降は全学生にも順次導入する予定で、近畿大学全体でSlack活用による教育環境の向上を目指しています。

コミュニケーションツールSlackを導入して、メリットを感じることができた教職員が多数いたとニュースでも話題になりました。
1つめのメリットは、業務の効率が上がったことです。
一足先に導入した教職員からは「電話や伝言のやり取りが減って他の業務に集中できる」「資料のやり取りが安易になった」などの感想が多くみられました。
教職員の業務量が問題視されている中で、業務の効率化を図れたことは近畿大学にとって大きなメリットとなります。
2つめのメリットは、教職員同士の距離感が近くなったことです。
堅苦しい文面のメールとは違って、絵文字を使用したやり取りや、敬称やあいさつ文を使わないカジュアルな文面でやり取りできるおかげで、以前よりも教職員同士の距離を近く感じられるようになったとの声も挙がりました。
教職員同士が和気あいあいとした教育環境ならば、学生も穏やかな気持ちで勉強に取り組めそうですね。
教職員同士のコミュニケーションが円滑化されることにより、学生への指導や対応がより質の高いものになることが期待できます。
またすべての教職員へのSlack導入は、日本の大学では初めてのケースです。
近畿大学は教職員業務の効率化を図り、教育環境を向上させた「先駆け的存在」といっても過言ではありません。

3つめは、世界大学ランキングへのランクインについてのニュースをお伝えします。
各国の大学がさまざまな指標によって順位付けされる世界大学ランキングというものがあります。
その中のひとつ「THE世界大学ランキング(英語名:The Times Higher Education
World University Rankings 2020)」で、近畿大学がランクインしました。
インターネットなどでも大きな話題となった、近畿大学のランクインニュース。
西日本の私立総合大学で601~800位に2年連続でランクインしているのは近畿大学のみで、ランクインの基準となる「総合的な教育力」のスコアを集めたことが大きなポイントです。
THE世界大学ランキングは、5分野と13指標でスコアを算出されます。
指標にはそれぞれ算出割合が定められているため、どの指標が優れているかでも評価結果が変わります。
5つの分野と13の指標の割合は以下のとおりです。
1.教育分野(30%):教育評判調査(15%)、学生に対する教員比率(4.5%)、学士課程学生に対する博士課程学生比率(2.25%)、教員に対する博士号取得者比率(6%)、大学の総収入(2.25%)
2.研究分野(30%):研究評判調査(18%)、研究関連収入(6%)、学術生産性(6%)
3.被引用論文分野(30%):研究影響力
4.国際性分野(7.5%):外国籍留学生の割合(2.5%)、外国籍職員の割合(2.5%)、国際共同研究(2.5%)
5.産業界からの収入分野(2.5%):知識移転の指標
このように細かく定められた指標によりスコアを算出し、大学の教育力を総合的に表します。
THE世界大学ランキングに2年連続でランクインした近畿大学は、西日本の私立総合大学のなかでも教育力の高い大学といえるでしょう。
質の高い教育を受けることができるのは、学生にとっても親御さんにとっても安心できるポイントですね。

近畿大学はその他の2つの大学ランキングでもランクインした実績があり、ニュースで話題となりました。
1つめは「THE世界大学ランキング2019(アジア版)」です。
早稲田大学と並んで166位で、西日本の私立総合大学では首位の順位となりました。
2つめはオランダのライデン大学がまとめた「世界大学ランキング2018」で、世界772位、国内26位で、西日本の私立総合大学で唯一のランクインでした。
さらに日本国内の私立大学としては、慶応、早稲田、日大、東京理科に次いで第5位にランクインしました。
2018年~2020年の3年間で、3つの世界大学ランキングにランクインした近畿大学の今後の教育力がさらに向上することを期待する人は、ますます増えていくでしょう。

近畿大学の教育関連のニュースを3つお伝えしましたが、いかがでしたか?
AI技術を活用した質疑応答システムの導入、教職員の業務効率化を目的としたSlack導入、そして世界大学ランキングのランクインなど、どれも興味深いニュースだったと思います。