ほかにない特色が魅力の文化・歴史学科で学びたいなら近畿大学文芸学部で決まり
私たちが生きる現代はグローバルな時代といわれ、日々さまざまな文化に触れています。
言語や食べ物、思想だって文化の一部です。
その文化が生まれた背景には、私たちの祖先が過ごしてきた歴史があります。
そんな文化や歴史を研究の対象とし、学ぶ場所として度々スポットが当たるのが近畿大学文系学部の文化・歴史学科です。
この記事では、近畿大学文芸学部の文化・歴史学科の特色や専門的な4つの系などに注目していきます。
文化・歴史学科の特色はさまざまな文化を研究の対象とし、そこに歴史がある限りすべて勉強の対象とすることです。
日本の史実では旧石器時代にはじまり、室町時代を中心とする戦国の文化、はたまた現代における流行・サブカルチャーまでもがその対象です。
各地方の祭事や特産品なども研究の対象となり得るのです。
当然国内の文化だけでなく、海外の歴史にも注目していきます。

近畿大学文芸学部文化・歴史学科では、文化を次のように定義しています。
『文化とは、進化の道を歩み始めた人類が長い時間をかけて自然に手を加えて作り出してきた物心両面の成果のこと。
生存のための衣食住に始まり、宗教・言語・道徳・習慣・学問・芸術・政治など、生活形成のためのあらゆる様式と内容を含みます』。
歴史の中で人類は、天候や地形・地域の特色や時代に適応したさまざまな文化・文明を生み出してきました。
その文化は、現代において複雑に絡み合いさらに急激な変化を遂げつつあります。

近畿大学文芸学部文化・歴史学科の特色として、自身の研究したいテーマに合わせた独自のカリキュラムが組めることが挙げられます。
近畿大学文芸学部文化・歴史学科では専門の科目を自身の興味に合わせ選択することができ、そうすることで独自のカリキュラムが組み上がっていきます。
研究テーマ・対象を入学時に決める必要はなく、入学してからどの分野を専門的に研究していくのか、あるいはいくつかの分野を幅広く研究していくのかを選択することができます。
①受験時点や入学当初に研究の対象が決まっていないが文化・歴史に興味がある
②学んでいく内に関係の深そうな別の分野も研究してみたくなった

少人数ゼミの特色は、ひとりひとりの興味や学習状況に合わせて進行される授業で、少人数で展開されることにより小さな疑問から大きな問題まで解決していきます。
このゼミは各年次で設けられています。
1年次
『基礎ゼミ』
『基礎研究』
3年次
『演習Ⅰ』
4年次
『演習Ⅱ』

近畿大学文芸学部文化・歴史学科では『文化資源学系』を中心に、体験を通して多数の学習ができるように工夫がされています。
学外に出て学ぶフィールド学習が充実しており、文献などからは感じることのできないさまざまな文化に触れることができるのが大きな特色です。
国外を研究のテーマにしている学生に対しては、自主研修旅行を教員がサポートする体制も整えられています。
そのほかにもインターンシップ・留学制度を利用した学外・海外学習の機会も豊富です。
こうした取り組みによって、ただ学ぶだけでなくアウトプットする方法も授業内容のひとつとして組まれています。

近畿大学文芸学部文化・歴史学科では専門的な4つの系が設けられています。

日本の古代から近現代に至る歴史と文化を学び、発見する楽しさを体験しながら歴史と文化を未来に引き継ぐことを目指しています。
教科書を暗記するだけの学習ではなく、独自の視点から歴史を紐解いていく方法を学びます。
そのため、日本史系では最新の研究成果に触れ、先人たちが残した文献資料を解読し、日本の地理や文化遺産に親しむカリキュラムが用意されています。
主要講義:日本古代史
奈良・平安時代の政治・文化に関する基本的な知識を学び、続日本紀・日本後紀などの文献資料を読み解きます。

古代から現在までの世界の文化と歴史を掘り下げることを主としています。
広い視野で海外の文化を見つめ、多種多様な文化・歴史を理解するための学術的な視点と方法を学びます。
世界中の至るところでは、日本とは異なるさまざまな文化が生まれ、現在まで続いています。
その歴史の中では、民族や国家間の共存や戦争が度々繰り返されてきました。
史実を学ぶことで、同じ過ちを繰り返すことなく争いを避けることも可能になるでしょう。
主要講義:西洋史・東洋史・古代エジプト史など
それぞれの歴史や文化を発掘された文献や遺跡、壁画・絵画などから学びます。

日本、そして世界で今まさにこの瞬間に起こっているさまざまな事象を広く視野をもって観察し、これからの実社会におけるものの見方や考え方を深めていく授業です。
ジェンダー・メディア・サブカルのほか倫理や思想といった言葉が主題となりますが、扱うテーマは近代音楽から現代思想、世界経済の問題まで幅広く多彩な講義が用意されています。
主要講義:メディア論・女性学/男性学など
メディアに取り上げられるニュースを取り扱うほか、近年話題のジェンダー・セクシュアリティについてもさまざまな角度から理解を深めます。

まだ新しい学問に位置づけられる文化資源学なので、知名度は低いかもしれません。
その内容は国内・国外、有形・無形を問わず受け継がれてきた文化を資源として認識し、現代社会において活かす方法を探究します。
主に考古学や民俗学を核とし、歴史と現代の学問を統合した形での新しいカリキュラムを用意しています。
実習形式の授業では、現場に赴き自発的に考えて行動することを求めます。
主要講義:民俗学実習など
実際に地域に赴き、民俗調査を行います。
農山漁村での合宿も行われています。

近畿大学文芸学部文化・歴史学科では、卒業論文に4年間で学んできた歴史や文化をテーマとして取り上げることとしています。
大学生活4年間の集大成ともいえる卒業論文では古代から中世・現代、国内・国外問わずさまざな視点で書き上げられています。

・信州北部のリンゴ栽培 ―養蚕業との関わりにみる発展の歴史―
・北摂地域におけるキリスト教の定着と禁教政策について
・平安時代における夢の意義
・古代エジプトにおける棺とミイラマスク ―役割と発生に関する考察―
・メルヘンは何故人の心を掴むのか ―グリム兄弟が成した事―
・近世ヨーロッパの魔女狩りー迫害を支えた「常識」とは-
・現代マンガの価値と可能性
・すっぴんとこれからの化粧
・第二次世界大戦前後のドイツの教育
など
本当に多種多様な研究が行われているのが伺えます。
近畿大学文芸学部文化歴史学科のホームページではこの他にもさまざまな卒業論文の要旨がまとめられています。
なかにはこんなものまで!と思うものもありますのでぜひ一度ご覧ください。

近畿大学文芸学部文化・歴史学科の特色をご紹介しました。
大学生活においてもっとも大変とされる卒業論文も、自分の興味があるものを研究対象にすることでまとめやすいかもしれませんね。