近畿大学は、14学部48学科を設置する私立の総合大学です。
学部ごとにキャンパスが異なり、大阪府内だけでなく奈良、和歌山、広島、福岡など西日本各地にキャンパスを持っています。
近畿大学は校舎など設備が充実しており、キャンパスがキレイだと評判です。
また、授業内容についても評価が高い大学です。
今回は、近畿大学文芸学部芸術学科の舞台芸術専攻と造形芸術専攻について詳しく紹介したいと思います。
近畿大学文芸学部は、多くの学部が集まっている近畿大学のメインキャンパス、東大阪キャンパスにあります。
文芸学部は、文学科、芸術学科、文化・歴史学科、文化デザイン学科の4つの学科があり、芸術学科の中には舞台芸術専攻、造形芸術専攻の2つの専攻があります。
近畿大学文芸学部芸術学科の特徴や魅力、卒業後の進路について、専攻ごとにまとめました。
最初は、文芸学部芸術学科舞台芸術専攻について紹介します。
舞台芸術専攻は、「演劇創作系」「舞踊創作系」「戯曲創作系」「TOP系(Theatre Organization Planning)」の4つの角度から学びを深めていきます。
演劇や舞台芸術などの舞台芸術について、批評・研究だけでなく創作もおこないます。
舞台芸術の要素である、演技・演出・舞踏・コミュニケーション・企画・研究などのうち、何を専門に学ぶか、将来に役立てるかは入学後に決定します。
舞台芸術専攻では総合芸術である舞台芸術をあつかうため、哲学・文学・言語・文化など他の学科の科目を履修することもでき、人間と人間に関わることを学んでいきます。
中学校・高等学校の国語科の教員免許が取得可能です。
また、近畿大学東大阪キャンパス内には、舞台芸術学専攻の実習授業や発表公演で利用できる施設が、2014年秋に竣工しました。
このD館(アート館)の3階が舞台芸術学専攻のためのフロアで、ホール、演習室が備えられています。
スペースを気にせず、学びに励むことが可能な環境が整えられています。
舞台芸術専攻は「系によるカリキュラム」を実施しており、4つの系が用意されています。
「演劇劇作系」「舞踏創作系」「戯曲創作系」「TOP系(Thearter Organization Planning)」の4つです。
「演劇劇作系」では、演劇の舞台を創ることを中心に学びます。
演習授業を軸として、演技・演出をはじめ、照明や音響、舞台美術など広く学び、実践的に身に着けていきます。
演劇舞台を創り上げるために必要な能力、スキルだけでなく忍耐力や表現力、コミュニケーション能力を高めていきます。
「舞踏創作系」では、舞踏の作品を創ることを中心に学んでいきます。
学びの方針や、授業の内容としては演劇劇作系と似ています。
舞台芸術のなかでも特に舞踏を目指す人にぴったりの系になります。
「戯曲創作系」では戯曲を書くことを中心に学んでいきます。
演劇の上演に必要な台本を書く力を付けることを目的としています。
「TOP系(Thearter Organization Planning)」では舞台芸術を「企画・批評・研究する」角度から追求していきます。
舞台そのものをつくるにとどまらない幅広い知識が必要なため、他学科、他専攻の授業も積極的に学ぶことが推奨されています。
近畿大学文芸学部舞台芸術専攻は、一般入試、センター利用入試のほか、AO入試や推薦入試もおこなっています。
次に紹介するのは造形芸術専攻についてです。
造形芸術専攻の特徴は、ゼミナール選択制で視野を広げ、豊かで自由な造形活動・造形思考を伸ばすことができることです。
他学科の開放授業を選択することもできます。
造形芸術専攻では1年目から複数のゼミを選択することができるので、まだ将来の方向性が決まっていない人はさまざまな表現手法の分野を体験しながら、自分に合った表現を見つけることがでいます。
造形芸術専攻の特徴は、少人数のゼミナール制を取り、専門的知識・技術・発想力を高めることができる点です。
「感じる・考える・創り出す」を繰り返すことで、自分自身の発見や表現を見つけることができます。
造形芸術専攻は「制作系」と「研究系」の大きく2つの系に別れ、9つのゼミがあります。
制作系は、「平面・メデイア表現領域」と「立体・素材表現領域」に別れます。
平面・メデイア表現領域は、絵画やグラフィックデザインなどの分野を目指すゼミになります。
立体・素材表現領域はガラス造形、陶芸、木材造形など立体を手掛けます。
芸術学領域は美術史・芸術学ゼミがあり、卒業制作ではなく卒業論文を作成します。
1年次に3つの領域9つのゼミから、芸術学領域のゼミと、好きなゼミ3つの合計4つのゼミを選択します。
2年次は2つのサブゼミを、3、4年次には1つの本ゼミに絞り、卒業制作・卒業論文を作成します。
また、教員免許・図書館司書・学芸員資格取得のためのカリキュラムも用意しています。
近畿大学文芸学部舞台芸術専攻は、一般入試、センター利用入試のほか、AO入試や推薦入試もおこなっています。
実技試験ではデッサンが課されますが、あまり絵を描いたことがない人でもチャレンジできるように、学科だけでも入学可能な制度となっています。
近畿大学文芸学部芸術学科の卒業生は、卒業後どんな進路に進んでいることが多いのでしょうか。
卒業生の進路をみていきましょう。
文芸学部芸術学科舞台芸術専攻を卒業し、演劇や映像の世界を進路に選ぶ卒業生は少なくありません。
近畿大学文芸学部芸術学科は、2019年時点で大学院を目指す場合、他の大学の大学院に進学することになります。
芸術学科を出て、一般企業に就職する進路を選択する人もいます。
エンターテイメントに関わる企業に就職する人や、直接大学で学んだこととは関係がない分野に進む人もいます。
また、公務員になったり、劇場などの芸術関連施設に就職する人もいるようです。
舞台芸術専攻では、国語の中学校・高等学校の教諭一種免許状、造形芸術専攻では美術の免許状が取得可能です。
また、どちらの専攻でも、近畿大学の司書課程で必要な単位を取ることで、司書資格を取得することが可能です。
必須科目を履修し、博物館での実習などを受けることで学芸員資格を取得することができます。
将来の進路の選択肢を広げるために、取得した資格を役立てることができます。
近畿大学文芸学部芸術学科は、専門的なスキルや知識を4年間で身につけることができます。
近畿大学は総合大学であり、文芸学部のある東大阪キャンパスは多くの学部が集まっています。
そのため他の学部との交流を持つチャンスもあり、芸術分野にこだわらない知識を身に着け、人脈をつくることも可能です。
芸術学科生向けの設備も充実しているのも魅力です。
文芸学部芸術学科のホームページにはさらに具体的な情報が記載されており、オープンキャンパスなども実施されているので、ぜひ情報収集をしてみてください。