近畿大学はマグロの養殖で農学部水産学科が有名ですが、他にも法学部や経済学部、理工学部、薬学部など14の学部がある大規模な総合大学です。
社会に出てから即戦力として働けるような、マネジメント能力、ビジネスのスキルを身に付けたい人には経営学部がおすすめです。
近畿大学経営学部商学科で学ぶことができる内容やカリキュラム、取得できる資格、将来の進路についてご紹介します。
各企業は、消費者がどういったものを欲しいと思っているのか、どういったものを期待しているのかを考えて製品やサービスを開発しています。
また、普段私たちが手に取る商品は、製造されてから卸や小売といった流通を経ています。
こういった企業と消費者の関係をデザインすることがテーマです。
そのために、商学科はビジネスの仕組みについて専門的な知識と実践的なスキルの両方を修得することを目的としています。
商学科は教育方針として、体系的な理論教育だけではなく、社会で起こった事例などを取り入れながら実践的な能力を養うことが掲げられています。
近畿大学経営学部商学科にはマーケティング戦略、観光・サービス、貿易・ファイナンスの3つのコースが設置されており、どれか一つを選択することができます。
1年次と2年次の間に商学やマーケティングの基礎を身に付け、3年次と4年次で専門的かつ実践的なスキルを磨きます。
近畿大学の経営学部全体で学ぶこととして英語・第2外国語の修得も目指しており、語学教育に力を入れていることも特徴です。
1年次~3年次で行われる英語の基幹科目では、習熟度別にクラスを編成して授業が行われます。
基幹科目の一つである「オーラルイングリッシュ」の授業では外国人の教員から英語での講義を受けられるため、英語力の伸びが期待できます。
近畿大学経営学部は英語と同じように第二外国語も必修科目となっているため、国際社会で活躍することも視野に入れた教養を身に付けることができるのも魅力の一つです。
近畿大学経営学部商学科は、マーケティング戦略コースと観光・サービスコース、貿易・ファイナンスコースの3つに分かれており、それぞれコース選択をして単位を取得していくことになります。
3つのコースで学ぶことができるカリキュラムをご紹介します。
製品が開発されてから消費者の手元に届くまでには、開発、価格設定、流通、プロモーションといった課程があります。
「製品を売るためにはどういった仕組みが必要なのか」といったことを学ぶためのカリキュラムが組まれています。
近畿大学経営学部商学科の1年次は教養科目、4年次は専門科目が中心となっていて、2年次はマーケティング戦略論 I・IIや流通システム論
I・II、消費者行動論 I・IIなど、計11科目を学びます。
そして3年次になると、国際マーケティングI・II、流通政策論、ブランド論、Webマーケティング、チャネル戦略論など、2年次より幅広い科目を学びます。
マーケティング戦略コースで学ぶことは、どの業界においても役立つ知識ばかりなので、マーケティングに携わりたい学生さんにおすすめのコースです。
マーケティング戦略コースが製品といった「有形」のものを対象としているのに対し、観光・サービスコースでは「無形」のものを対象としています。
観光という面では旅行やホテル、航空や鉄道などの交通において、サービスという面ではレジャーや飲食といった産業において戦略的にマネジメントできる力を育てることを目的としております。
そんな観光・サービスコースの2年次では、消費者行動論 I・II、商業史 I・II、ファイナンス論 I・IIなどを学びます。
この科目は、マーケティング戦略コースの2年次と同じ内容ですよ。
そして3年次になると、サービス産業論、旅行産業論、レジャー産業論、フードビジネス論など、サービス産業に欠かせない知識を身に付けます。
ほかにも、観光資源論や外国為替論など、国内外を問わず観光・サービス業に携わる際に役立つ授業がありますので、観光・サービス産業に関わりたいと考える学生さんにおすすめです。
貿易と聞くとものすごく壮大なものを想像しますが、実際に商社や海運会社に就職すると取引を行うことになります。
海外との取引を行うような企業や金融などについて実践的に学ぶことができるコースです。
貿易・ファイナンスコースの2年次で学ぶのは、ファイナンス論 I・IIやサービスマネジメント論 I・II、貿易実務論 I・IIなど、貿易や金融の基礎となる知識です。
これもマーケティング戦略コース、観光・サービスコースの2年次で学ぶ内容と同じです。
3年次では、国際マーケティング I・II、多国籍企業論、海外経済事情A・B、証券市場論、タックスプランニング論などを学びます。
また貿易・ファイナンスコースでは、貿易英語と上級貿易英語もカリキュラムに組み込まれています。
貿易は国外の方々とのやり取りが多く、また専門用語も多く交わされます。
将来貿易に携わる仕事を目指す学生さんは、ここでしっかり必要な英会話力を身につけましょう。
志望校を決める際、その大学や学部で学べる内容、取得できる資格や、卒業生はどういった進路に進んでいるのかが気になる人もいるかもしれません。
近畿大学経営学部商学科の学生が在学中の取得や合格を目指す資格は何であるか、また、近畿大学経営学部商学科の卒業生はどのような進路を選択したのかをご紹介します。
商学科で学ぶ上で目標とする資格をいくつかご紹介します。
商学科では、経営者や経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、プロジェクトマネージャー、プロスポーツ選手など、やはり経営やスポーツマネジメントに関わる仕事に活かせる資格取得や合格を目指しています。
近畿大学経営学部商学科を卒業した後に進む進路について、業種別で割合をご紹介します。
2018年3月に商学科を卒業した卒業生のうち、もっとも就職の割合が多かったのは卸売・小売業の25.4%で、次いで金融・保険業が23.6%、サービス業が18.7%、製造業が8.8%でした。
やはり大学時代に学んだ分野や、取得した資格を活かした進路を選択した学生さんが多かったようです。
企業別でみても、大手小売業や証券会社・都市銀行・地方銀行・ホテルなど、名だたる企業に就職を決めた学生さんが多くいます。
また商学科卒業生のうち、公務員の道を選んだ学生さんの割合は1.6%でしたが、就職先の多くは都道府県庁や都道府県警、各市区町村役所、法務省など、全国各地に散らばっています。
これだけ多くの場所で活躍する近畿大学経営学部商学科生がいると、将来どこかの街でかつての同級生が活躍している姿を見られるかもしれませんね。