近畿大学総合社会学部は、東大阪キャンパスにあります。
総合社会学部は、現代社会が抱える諸問題の解決方法を、多面的な視点で分析する学問を扱っています。
そんな近畿大学総合社会学部ではどんなことが学べるのか、専攻ごとの特色や魅力・コンテスト受賞歴を紹介します。
近畿大学総合社会学部には、3つの専攻があります。
現代社会におけるさまざまな課題に取り組む中で求められる、知識や分析力・リーダーシップなどを養う学部です。
近畿大学で学びたいことがはっきりしている人にとっては、講義の選択肢が多いため充実した学生生活が送れるでしょう。
さらにゼミやグループ単位では各種学術コンテストに参加し、数々の受賞歴も残しています。
専攻に関わらず受けられる講義もあるため、興味関心に応じた授業を選んでください。
そこで総合社会学部で扱う3つの専門分野や、将来のおもな進路を紹介します。
現代の日本には、少子高齢化やそれにともなう地方の過疎化・コミュニティの崩壊といった問題があります。
さらにグローバル化によって生じる移民問題や、急速に進展したネット社会ならではの課題があり、講義では幅広いテーマを紹介しています。
そして社会構造を正しく捉え、諸問題を解決に導く知識やスキルを身につけていきます。
また社会における問題の原因はひとつではなく、さまざまな要因が重なり合って発生します。
そういった社会で起きている物事を多角的にとらえ、正しく伝える能力がマスメディア業界で求められています。
マスメディアコースでは、事実に基づいて自身の考えを文章化し伝達する能力を養い、メディアで活躍できる人材を育成します。
ジャーナリストとして海外駐在経験のある教授や、新聞記者として平成に起きた大事件の取材に携わった教授も多数在籍しているため、実務視点からもメディアについて学ぶことが可能なコースです。
心理系専攻では、人間の行動や心の動きを科学的に捉え、分析する学問に取り組んでいます。
一口に心理学といっても、目に見えないものばかりではありません。
その人が置かれている物理的な環境も心に影響を与えていますから、心理学における研究では事実を客観的に認識する力が不可欠です。
そのため心理学での研究範囲は多方面にわたり、文系学部でありながら統計学といった理系的分野も紹介しています。
例えば臨床心理学では医学の知識にも触れられますから、幅広い知識を身に付けたい方におすすめのコースです。
取得できる資格としては認定心理士や公認心理師などのほか、教員免許も取得可能です。
環境・まちづくり系専攻では、地域を対象に持続可能な社会づくり・環境づくりのための知識を学びます。
大阪府だけを取り上げても、大阪市や堺市のような都市部と南河内エリアのような農業が盛んな地域では、人々の暮らしぶりはまったく異なります。
そのため地域に合った政策を行うことが、住みよい環境づくりにとって重要です。
環境・まちづくり系専攻では、実際のまちを対象にいまある問題を抽出・分析します。
そこから持続可能な街づくりをテーマに、実践的な取り組みを行います。
総合社会学部では、4年間を通して基礎知識から実践的な研究までを継続的に行います。
総合社会学部における4年間の流れや、近畿大学の学生なら知っておきたい留学プログラムを紹介します。
近畿大学総合社会学部では、1年次より基礎ゼミで基本的な考え方や基礎を学びます。
基礎ゼミは専任教員が指導に当たりますから、少人数で無理なく学習を進めることが可能です。
さらに総合社会学演習では、それぞれの専攻に関する基本のスタイルを紹介しています。
3年次より始まるゼミは担当教員によってスタイルはまったく異なりますから、どれが自分の関心に近いゼミなのか見極める必要があります。
そのため1年次から積み重ねる学習が、所属ゼミ選びにおいても重要となります。
2年次には、専門的な科目を中心に学びます。
演習形式の講義も始まり、各学生が興味・関心のある分野についての研究を進めていきます。
専門分野に関する参考書の精読や実験など、3年次以降の実践研究に役立つ学習も本格化します。
3年次より、本格的なゼミでの研究がスタートします。
ディスカッションやフィールドワークなど、実践的な課題に取り組むことが多いです。
実習の内容は専攻ごとに特色豊かで、現代社会が抱える諸問題について実践を通して学びます。
そして各人の研究課題を発表し合う中で精度を高め、表現力と理解力を高めていきます。
さらに学内外のさまざまなコンテストに出場する機会も多く、普段の研究成果を紹介するプレゼン能力も高まります。
4年次は、卒業論文・卒業製作が中心です。
3年次までに培ってきた知識を活かして、自分の興味・関心があるテーマについて新たにまとめ上げます。
総合社会学部で学んだ4年間の集大成で、各学生が自身のテーマを紹介・発表する場も設けられています。
・留学プログラム
近畿大学総合社会学部には、学部独自の留学プログラムがあります。
留学先はオーストラリアのマッコリー大学で、例年10名程度が選抜されて留学に参加します。
入学当初より「使える英語」を学び、留学〜帰国後はさらにハイレベルな英語の習得を目指します。
留学先では語学だけでなく、現地企業や学校、ボランティアに参加しコミュニケーション能力を鍛えます。
ホームステイで現地の暮らしを肌身で感じられますから、国際理解を深めるために有用なプログラムです。
このほかにも近畿大学としてアメリカやイギリス、中国などの留学先を紹介しています。
長期留学だけでなく1ヶ月未満の短期留学のプログラムも紹介していますから、長期休暇を活用した学習にぴったりです。
また近畿大学では交換留学も実施しているため、海外からの留学生と近畿大学内で交流する機会が充実しています。
近畿大学総合社会学部では、在学中よりコンテストに参加して優れた受賞歴を残しています。
そのうちいくつかの受賞歴を紹介します。
・課題解決型ビジネスプランコンテスト
2017年8月に近畿大学経営学部が開催した「第1回課題解決型ビジネスプランコンテスト」において、最優秀賞を受賞しました。
例年経営学部が主体で開催していましたが、2017年度より全学部に拡大して参加者を募ったコンテストです。
外部審査員も招き、単なるアイデアにとどまらず実現の可能性やプレゼンの仕方も評価の対象となります。
地元企業から総務省職員まで幅広い業界から審査員を迎え、エントリーされた企画もITビジネスやファッションなど多方面にわたりました。
総合社会学部から参加したチームは、「未来の暮らしのカギ」をテーマに環境・まちづくり系専攻ならではの観点からアンケートを実施し解決プランを紹介しました。
さらに2017年12月開催の本大会では、同チームが全45チームの中から優勝を果たしています。
近畿大学内部のコンテストですが、産官学連携による新たなビジネスの誕生が期待されているコンテストです。
・KANSAI
STUDENTS PITCH Grand Prix2018
「KANSAI
STUDENTS PITCH Grand Prix2018」は、関西の大学で開催されたビジネスプランコンテストで選抜されたチームが、それぞれのビジネスプランを発表するピッチイベントです。
9チームが出場した2018年は、近畿大学総合社会学部が審査員特別賞を受賞しました。
紹介した受賞歴はほんの一部ですが、このほかにも学内外で大小さまざまな受賞歴をほこる学部です。
近畿大学総合社会学部について紹介しました。
総合社会学部は、学生が主体となって学びを深めることができます。
紹介した留学制度やコンテスト受賞歴に興味・関心がある学生におすすめの学部です。