近畿大学理工学部は、実社会で活躍できる人材育成を目標に、様々なカリキュラムを履修できます。
理工学部の教育研究の理念と目標は「学ぶ意欲と習慣を身につけ、自律的に物事を考え判断し、課題解決のために行動・チャレンジできる教養豊かで創造性に富む人材を育成する」ことです。
これらを実現するために基礎ゼミでは、自律的に考え課題を研究し、解決するための基礎となる素養を身につけられるように学んでいきます。
学生が自ら調べ考えたことを報告する、知識の修得と社会人基礎力の養成が一体となった講義が履修できることが特徴です。
理工学部には7学科あり、実学精神に基づき確かな教養とスキルを身につけ、実社会で活躍できる人材を育成することを目指しています。
教育方針の中では、創造性豊かな人材育成をするためのカリキュラムを設置しており、「共通教養科目」では科学技術に携わる者としての使命感と倫理観を養成し、地球的視点で物事を考えることのできる幅広い教養を身につけていきます。
また「外国語科目」では国際社会で活躍できる人材育成を目標とするため、基礎基本を徹底する科目や実用英語力をつける科目、外国人教員によるコミュニケーション力をつける科目を、体系づけて履修するシステムを取っています。
他にも「学部基礎科目」で数学、物理学、情報処理を中心とした科目で理工系学生として最低限必要な基礎学力を確保し、「専門科目」で実験・実習・演習の重視や産学連携の推進をするなどの教育を行っています。
また理工学部の特色として、未来に向けた最先端研究や工学系5学科を対象とした技術者教育を行なっています。
国際的な技術者教育プログラムの審査・認定を行う「JABEE(一般社団法人日本技術者教育認定機構)」が、大学などの技術者教育プログラムが社会の要求水準を満たしているかどうかを公平に評価し認定しており、その認定を受けたプログラムで、国際的に通用する技術者を育てているのです。
認定されたプログラムの特色として、学んだ知識を応用できる能力を養うことや自己表現・コミュニケーション能力を育てること、自分で問題を発見し課題の解決に向けて行動できる自主的な学習能力を育てることなどがあります。
4年間の学びについて詳しく見ていきましょう。
1年次は、理工学を学ぶ上で必要となる基礎知識を、基本ゼミで徹底的に身につけることを目標とします。
そして早い時期から実験・実習の進め方や考え方などを学び、専門研究の準備を整えると共に、数学・物理・化学・生物などを学びます。
2年次は将来を見据えてコース選択をし、専門的な知識や技術を深く学びます。
また学科によってはオリエンテーションや興味のある分野の教員・先輩に相談しながらコース選択を行えます。
3年次は研究室に所属して、自分だけの研究テーマを見つけていきます。
学部全体で148もの研究室があり、それぞれ独自の研究テーマに取り組んでいます。
学科によっては所属先を決めるための説明会を聞き、研究室を訪ねて情報を仕入れるなどして、所属を決定しています。
最終学年の4年次は学びの集大成として、卒業研究に全力で取り組んでいきます。
問題を発見し、自分で解決する力やプレゼンテーション能力が身につく期間です。
まず理学科には3つのコースがあります。
・数学コース
理学科数学コースでは、数学を専門に学べる高等教育機関として理工学部開設当時から60年もの歴史と実績を有しています。
数学を通して論理的思考力や総合的判断力、問題解決能力を身につけ、人生を自ら切り開くことのできる学生を育てています。
3年次にある「数学講究」の教員志望クラスでは3年次が1年次の演習を補佐することで教育実習を想定した実践経験を積む機会も提供します。
・物理学コース
次に理学科物理学コースは、物理学の基本を体系的に学び、物理学の考え方と方法を修得し、知らないものでも原理から出発して問題解決をする能力を育成します。
カリキュラムでは現代科学技術の基礎となる物理学や量子力学、相対論など現代物理学の基礎を習得し、さらに素粒子から宇宙まで広い領域を取り扱います。
・化学コース
3つ目の理学科化学コースでは、国内外で活躍できる、化学の知識及び倫理観をもった人材の育成を目指しています。
基礎理論を学ぶと共に、物質の合成・反応・分析・構造決定・物性測定などの実験を通して化学の面白さを実感することができます。
生命科学科では、体系的に生命科学を学んでいきます。
「ゲノムから環境まで生命の全体像を解き明かす」という理念のもとに発足した学科で、東大阪キャンパスで生命科学を体系的に学べる唯一の学科です。
開講科目には基礎医学科目も含まれており、人間を中心にした生命科学の講義体系となっています。
応用化学科は、物理化学・無機化学・有機化学・高分子化学はもとより、医学・薬学・農学・食品化学などの融合領域まで、研究対象もミクロな世界から地球規模の問題まで大きく広がっています。
機械工学科は、ものづくりを担う工学の基盤を支える学問であり、機械・人間・環境が共生できる社会を作り、次世代の科学技術をリードしていく魅力的な分野です。
・機械工学コース
機械工学科の2コースある内、機械工学コースはJABEE認定のコースで、幅広い領域について実験・実習をして学びます。
特に設計製図能力を重視し、機械工学を駆使した設計能力と製図まで一貫して技術を身につけます。
・機械工学コース
電気電子工学科は、エレクトロニクス分野、情報・通信分野、エネルギー・環境分野などさまざまな分野について学ぶことができます。
・エレクトロニクス・情報通信コース
こちらも2コースあり、エレクトロニクス・情報通信コースでは、ユビキタス社会の実現に向け、先端エレクトロニクス技術、情報通信技術を体系的に学習・研究します。
・エネルギー・環境コース
情報学科は、洞察力と専門技術を兼ね備えた情報処理技術者の育成を目指しています。
・情報システムコース
こちらは2コースあり、情報システムコースでは情報科学の理論体系を習得し、複雑な処理を要するシステムへの応用能力を育成します。
・情報システムコース
最後に社会環境工学科は、安全安心な社会を創造する建設技術者を育てるコースです。
近畿大学理工学部は豊富な学科、コースと学びを深められるカリキュラムが魅力的な大学・学部であることがわかりました。