近畿大学は、志望進路や興味関心に合わせたカリキュラムやプログラムが用意されており、学びをより深められることが魅力的な大学です。
今回は、近畿大学への進学を検討中の学生さんやその親御さん向けに、近畿大学法学部についてご紹介します。
各コースと専攻科目で学ぶ主な内容は以下のとおりです。
裁判官・検察官・弁護士を目指す学生のためのコースです。
法科大学院進学に備えて、特別なカリキュラムを履修することで、学生の実力を伸ばすことを目的としています。
法律・政策の知識を用いて、国際社会での活動を目指す学生のためのコースです。
国際的な分野に特化した特別なカリキュラムが組まれていることが特徴です。
公務員を目指す学生のためのコースです。
国家公務員や地方公務員などの採用試験合格に向けた、特別なカリキュラムを履修できますよ。
・犯罪・非行と法
犯罪に関する法律に関心を持つ学生に有効なカリキュラムが組まれています。
検察事務官・裁判所事務官・警察官・刑務官などになりたいと考えている学生向けの専攻です。
・経済生活と法
経済活動に関連する法律に興味を持つ学生や、一般企業への就職などを考えている学生向けのカリキュラムが組まれています。
・会計・税務と法
企業会計に関する法律に興味を持つ学生向けのカリキュラムが組まれています。
公認会計士・税理士・金融関連の進路を考えている学生に向いています。
・まちづくりと法
地域活動に関心を持つ学生や、地方自治体・建設・不動産関連企業への就職を考えている学生向けのカリキュラムが組まれています。
明確に進路が決まっている場合も、大学入学後に考えたい場合も、近畿大学法学部には多様なカリキュラムが用意されているので、ご自分の興味関心に合わせて学びが深められそうですね。
なお、全てのカリキュラムは2019年度のもので、今後変更される可能性もあるのでご注意ください。
次に近畿大学法学部の4年間の学びについて、より具体的に見ていきましょう。
主に1年次は基礎固め、2年次は翌年度以降に備えた幅広い学習、3・4年次は専門科目とゼミで興味のある分野の理解をさらに深めるためのカリキュラムが用意されています。
対話を重視した少人数教育
まず1年次の「基礎ゼミ」では、対話を重視した少人数教育を実施しています。
専任教員や他の学生との対話を通じて、密度の濃い少人数の講義を行い、法的なものの見方や考え方を習得することを目的としています。
また1年次から進路・就職への意識を持てるようにするため、「キャリアデザイン1」も設置されていますよ。
その他には「基幹科目」として、法学の基礎中の基礎が徹底的に習得できるようにするため、憲法・民法・刑法などの9科目を必修科目としていますよ。
体系的理解をしっかりと植え付けた上で、次年度以降に進めるようになっているのが特徴です。
法学を実践的に学ぶ
2年次では、「コース演習」「一般演習」が行われます。
ここでは法学を実践的に学ぶことで、法的な素養を磨いていくことを目的としています。
科目数は豊富で、それぞれの科目において少人数教育を行うことで、コミュニケーション能力・表現力・理解力も養っていきます。
また、冒頭で紹介した3つのコースと4つの専攻科目の選択は、2年次から開始されます。
司法・国際・行政に関連した進路を希望することが既に決まっている場合はこれら3コースの中から選択し、それ以外の学生は4専攻の中からそれぞれの進路や問題意識に対応した科目を選んで学びます。
法学部独自の教育プログラム
3・4年次では、専門科目とゼミによって各分野の理解を深めていきます。
展開科目として、進路直結型のカリキュラムが組まれており、法学部独自の教育プログラムを通じて社会の現場で求められる能力を鍛えていきます。
また、自由に学べる「横断科目」もあり、基幹科目で習得した知識・理解をより深めることを目的としています。
さらに専門演習では、興味のある分野をゼミ形式で研究して理解を深め、その研究成果を卒業論文にまとめていきます。
これらに加え、法学部では学部独自のキャリアサポートも展開していて、学生のキャリアアップや就職活動を支援しています。
さらに、充実した就職試験対策やインターンシップ、公務員や民間企業の就職活動を成功させた先輩から話を聞く「内定者報告会」も実施していることが特徴です。
次に、近畿大学法学部生が4年間法律を学ぶ上で欠かせない勉強道具についてご紹介します。
・六法全書
法学部の講義や普段の学習において、六法全書は常に手元に置いておくアイテムで、法学部の学生にとっては必需品といって良いでしょう。
ただ、ひと口に六法全書といってもいろいろなものがあり、大きさもさまざまです。
六法全書には、主要な法律に参照条文と重要な判例の要旨まで付けているものもありますが、あまり重いものを選ぶと持ち運びが大変なので、講義を受ける際はやや小さいサイズでも十分でしょう。
・法学辞典
法律学は高度に専門的な学問分野なので、理解しがたい用語に直面することがあります。
そのような時に役立つのが法学辞典です。
法学辞典はご自分で買うのも良いですが、近畿大学の図書館にもありますので、知りたい時に図書館へ行って調べるのも良いでしょう。
・新聞・雑誌・テレビ・インターネット
日頃から見たり聞いたりするメディア媒体も、有用な勉強道具となります。
新聞・雑誌・テレビは、現実社会を映す重要な情報源であり、法律や政治に関する事実も取り扱われています。
そしてインターネットは、法令の検索・確認や裁判所の判決文を閲覧することもできます。
・法律雑誌
現在法律関係の雑誌は4種類あり、雑誌発行時に問題となっている事件や問題についてまとめて取り上げているため、何か知りたい時事問題や事件を調べる際に役立つでしょう。
・判例雑誌
法律のことを学ぶ上で、過去の判例を知ることはとても重要で、それらを集めた雑誌があります。
講義の副教材やゼミの教材として使用されることがありますが、解説内容が研究者向けであるため、簡素化して判例の紹介に注力した学生向けの解説書もありますよ。
・政治学・経済学・国際関係の辞典
政治学関係の用語・人名・著作などや経済学の用語、国際機関の最新データや条約を知るためのツールです。
また近畿大学法学部では、よりリアルな裁判の場を体験してもらうための法廷教室を設置したり、本物の裁判の傍聴もできます。
裁判は、その公開が憲法で保障されていますので、原則として誰でも民事法廷や刑事法廷を傍聴することができます。
法律を学ぶ学生が集団で傍聴を希望するときは、事前に裁判所と連絡を取り、傍聴できそうな事件などを教えてもらう方法を取っています。
近畿大学のB館10階には、実際の法廷とほぼ同じように作られている「法廷教室」があります。
臨場感あふれる法廷教室で裁判の手続きを体験することで、司法解決に委ねられる諸問題を積極的かつ具体的に検討することができるでしょう。