近畿大学がNTTグループ4社と結んだ包括連携協定についてご紹介します。
協定の概要と目的、また両者が協力しておこなう5Gの推進やスマートシティ実現化の実証実験についてご紹介します。
近畿大学とNTTのスマートシティ実現化の目的と内容
近畿大学は時代に先駆けてスマートキャンパスの実現化に取り組んでいますが、さらに推進するためにNTTグループ4社と包括連携協定を結びました。
NTTグループは、5Gの推進とスマートシティ実現のための取り組みをおこなっています。
近畿大学の学生や教員が刺激を受け、その取り組みに協力し、社会へ貢献できる働きを目的として、大きな可能性を広げるきっかけづくりを目指しています。
近畿大学は、6つのキャンパスを実証実験の場所として提供しています。
6つの広大なキャンパスは、夜間や休暇期間には人通りが少なくなるため、そのキャンパスを仮の都市とした実証実験を行ないやすいのです。
実際の都市部では、さまざまな制限があってできないような実証実験をおこなう予定です。
近畿大学とNTTのスマートシティ実現化の取り組みについて
スマートシティ実現化の第一弾の取り組み内容は以下の通りです。
1)遠隔医療支援の実証実験(NTTドコモ)
近畿大学病院と「くしもと町立病院」で協力し、へき地を想定した実証実験を行います。
実際に5Gを使って高精細画像をリアルタイムで送受信できるかどうか、遠隔医療を想定した実証実験を行います。
2)水中ドローンを使った実証実験(NTTドコモ)
近大マグロの研究をおこなっている近畿大学水産研究所のいけす内に、水中ドローンを使用し、マグロの水中での様子や監視の実証実験を行います。
3)教育現場のデジタルトランスフォーメーションを推進(NTT西日本)
全6キャンパス内で、全学年が同時にインターネットに接続した場合を想定したWi-Fiの環境整備を行い、オンラインやオンデマンドに対応できる教育現場のデジタルトランスフォーメーションを推進します。
4)オリジナル教材の制作支援と配信(NTT西日本)
近畿大学オリジナルのデジタル教材の制作を支援し、配信をおこなうことで、学校教育などの充実を推進します。
さらに準備を進めている取り組みがあります。
将来的な取り組みとして、近畿大学のキャンパスを活用し、スマートモビリティやドローンビジネスの推進案、5Gの特徴を最大限に活かすための5Gオープンイノベーション推進を行います。
実証実験を通して、スマートシティ、さらに内閣府が提唱した日本が目指す未来社会「Society5.0時代」を実現するために、高度なICT技術を活用できる人材育成を行います。
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