畳は、通常の暮らし方をしていても、本来消耗品であるため劣化してくるものです。
賃貸住宅の場合には、畳の交換が必要になった場合、入居者と大家のどちらが負担するか気になるところですね。
今回は、和室のある賃貸住宅をお探しの方、必見の内容です。
賃貸住宅での畳の交換費用は借主負担?それとも大家?
賃貸住宅で畳を交換する場面がでてきたとき、まず確認したいのが賃貸契約書です。
賃貸契約書に「借主が負担」と書かれていれば、入居者が支払うことになります。
もし、入居者の記載がなかった場合には、大家側が費用をもつものと考えられます。
しかし、大家や管理会社が交換する場合は、基本的に経年劣化が理由となる場合に限られます。
あるいは、賃貸住宅に入居するときや退去のときは、大家負担であることが多いでしょう。
一方、入居者が自ら畳の交換をするときは、どんなケースが該当するのでしょうか。
たとえば、食べこぼしや、飲みこぼしにより、畳を汚したり、シミをつくったりした場合です。
喫煙する入居者が、タバコの火によって、畳を焦がすなど損傷させてしまった場合も、同様に借主の負担での交換となります。
故意によるものでなく、入居者の使い方に問題がなくても、汚れていたら次の借主のために交換が必要になるケースもあります。
それまで使っていた入居者が交換費用を支払わないと、大家とトラブルになる可能性も出てくるため、トラブルを回避するためには、賃貸契約書の確認が大切です。
賃貸住宅で借主が畳を交換するときの費用相場
畳の交換には3つの方法があり、それぞれ料金の相場も紹介します。
ひとつめが「裏返し」という方法です。
この裏返しは、畳の天地をひっくり返すということではありません。
ゴザの部分をはがして、内側になっていたほうを表面としてはりなおすものです。
表が日焼けした場合などに用いられ、1枚につき4000円前後が目安です。
つぎに、畳表を新品にする「表替え」です。
通常の使い方をしていれば6年ほどで、表替えをします。
賃貸住宅の場合、1枚につき5000円前後が目安になるでしょう。
最後に、1枚まるごとを新調する「畳替え」です。
10年ほど経年し、芯にあたる畳床も傷んできているような場合におこないます。
費用も高くなり、相場も1枚につき1万2000円以上となります。