手間暇をかけて育てた農作物の販売促進を望む生産者と、安全で美味しい食品を購入したい消費者を繋ぐ試みが、近畿大学でおこなわれています。
「VEGETOMO(ベジトモ)」と呼ばれるLINEbotを使用した販売促進システムは、農業の活性化にどのような役割を果たしているのでしょうか。
LINEbotを使用する近畿大学の農作物販促システム「VEGETOMO」とは
広島県東広島市にある近畿大学工学部の情報学科教育情報システム研究室の学生が、新しい農作物販促システム「VEGETOMO」を開発しました。
VEGETOMOでは、商品を比較して探したりレシピを検索したりできるほか、人気の生産者ランキングを見ることもできます。
LINEのBot機能を利用しているため会話感覚で情報を得ることができるので、手軽に使えるのが特徴です。
近畿大学では、これまでに広島にある農作物直販所「とれたて元気市
となりの農家店」などで、VEGETOMOの実証実験をおこなってきました。
生産者からは「農作物のアピールの場ができてよかった」、また消費者からも「おすすめの食べ方を知れてよかった」など、双方から好意的な声が寄せられ、VEGETOMOの販促効果が確認されました。
この結果を受け、都市部での販促効果を検証していきたいと、今後は幅広い消費者層が利用する百貨店などでの検証をおこなっていくことにしています。
近畿大学の農作物販促システム「VEGETOMO」は農業の活性化を図る
近畿大学はVEGETOMOの開発を進め、農作物の付加価値を高めることで社会貢献を目指しているそうですが、それではVEGETOMOはどのような形でその役割を果たすのでしょうか。
農作物を作っている生産者は、生産のプロではありますが、販売のプロではないことが多いため、消費者に商品をどうアピールしてよいのかわからず困っている方も多いそうです。
一方、地産地消を望む消費者も、どの商品を購入すればよいのか判断基準がわからなかったり、珍しい野菜だと調理方法がわからなかったりすることも多いでしょう。
VEGETOMOはその両者をLINEbotで繋ぐ画期的な取り組みで、LINEを積極的に利用する若い世代の消費者にも、効果的にアプローチができます。
また生産者が希望した場合には、VEGETOMOからFacebookなどのSNSへ消費者を誘導することで、消費者と直接交流をおこなうことも可能です。
生産者は農作物をアピールでき、消費者は生産者の声を直接聞いて安心して農作物を購入できるため、VEGETOMOは双方にメリットのあるシステムと言えるでしょう。
まとめ
近畿大学工学部の学生たちが、生産者と消費者の両方にメリットがある農作物販促システムVEGETOMOの開発をおこない、地域貢献を目指していることをご紹介しました。
これからVEGETOMOが生産者と消費者の架け橋としての役割をどう果たし、農業の活性化をどのように進めていくのか、今後が楽しみですね。
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