賃貸物件を退去する際には、預けていた敷金をもとに原状回復を求められます。
しかしその定義はあいまいなところも多く、入居者負担の対象となるのは過失による傷や損傷のみで、経年劣化や自然に消耗した設備などは含まれないのが一般的です。
しかし、入居者がタバコを吸っていた場合はどうでしょうか。
今回は、ヤニの汚れが付着した壁紙などの原状回復についてご紹介します。
タバコのヤニで汚れた壁紙①:トラブルの原因になることも
国土交通省の定めたガイドラインには、部屋の部位ごとに償却期間が定められています。
壁は一般的に6年間が耐用年数とされていますが、喫煙者が6年経たずに退去する場合、ヤニが原因で壁紙の交換費用を求められるなどのトラブルに発展するケースもあります。
タバコのヤニで汚れた壁紙②:臭いの問題も
タバコのヤニがついた部屋は汚れだけではなく、臭いの点でも貸主を悩ませます。
空気中を漂う煙は壁だけではなく建具や天井、電気系統など部屋のいたるところに付着してしまうのです。
そのため非喫煙者が入居していた部屋と比較すると、原状回復義務が格段に難しいのが実情となります。
賃貸物件はあくまでも借りている部屋で、いずれ元通りに原状回復をして返さなければならないと意識することも大切です。
タバコのヤニで汚れた壁紙③:汚さないために
タバコのヤニで黄色く変色した壁紙は、時間が経つと掃除のプロでもきれいにするのは至難の業です。
ヤニの汚れの大きな原因は強い油性と、粘着性を持つタールです。
掃除をしようと思っても水拭きだけではなかなか落ちず、重層やセスキ炭酸ソーダなどアルカリ性の洗剤を使う必要があります。
汚れがひどい壁紙には薄めた漂白剤で拭いてきれいにする方法もありますが、柄などの模様があったり凹凸のある壁には使えない場合もあります。
また、広い壁全体を均一に拭きあげるのも大変な作業です。
また、喫煙者には分かりにくい臭いが非喫煙者にとっては耐えがたいものになることもあります。
こまめに換気をして空気清浄機を取り付けても、完全に防ぐのは難しいでしょう。
まとめ
タバコは百害あって一利なし、と言われるように吸うことで身体にもお部屋にも悪い影響を与えてしまいます。
また、タバコのヤニで汚れた壁紙をきれいに掃除するためには、お金も時間もかかります。
「部屋をきれいに保ちたい」を理由にして、禁煙に挑戦してみても良いのではないでしょうか。
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