さんざん迷ってようやく決めた賃貸物件の部屋を選んだあとで、入居する前に「やっぱり別の部屋にしたい」と思ってしまうときもあります。
しかし、賃貸物件の入居前のキャンセルは、どの段階までが可能なのでしょうか。
賃貸物件に入居するまでの流れ
賃貸物件に入居するまでには、「申し込み」「重要事項説明」「契約」からなる3つのステップを経て、入居する形になります。
申し込みの段階では、入居申込書を提出して、入居の意志を示します。
その後に、入居のための審査が始まります。
次の段階が「重要事項説明」です。
重要事項説明では、宅地建物取引士によって、物件の状態や使用、規約や契約の条件に付いて、書面と口頭で説明します。
重要事項説明の後は契約へと進みます。
法的には、契約書を交わさなくても、双方の合意を得られれば契約成立となります。
契約が終われば、いよいよ入居です。
入居をキャンセルするタイミングは重要事項説明の前!
賃貸物件への入居前にキャンセルすることは可能です。
それは、重要事項説明の前にキャンセルの意志を示すことです。
重要事項説明を受けてしまうと、入居の意志があるものとして扱われてしまいます。
重要事項説明の後にキャンセルをしようとすると、かなり面倒なことになってしまいます。
そのため、重要事項説明の前にキャンセルをすることが大切です。
賃貸の入居をキャンセルするとお金は返ってくるの?
不動産会社が入居申し込みの段階で払った「預かり金」「申込金」「予約金」を、キャンセル後に返さないことは禁止されています。
そのため、キャンセルをしても預かり金はちゃんと帰ってきます。
しかし、悪質な業者もいるため、預かり金や申込金を払う前にきちんと、キャンセルする場合はお金が帰ってくることを確認しましょう。
賃貸の入居をキャンセルしてもお金が返って来ない場合
基本的に、預かり金をキャンセル時に返さないことは禁止されていますが、キャンセルの意志を示すタイミングがあまりにも遅いと、お金が返ってこない場合があります。
契約した後にキャンセルしようとすると、預かり金をはじめ、それまで支払ってきたお金は返ってこない可能性が高いです。
なぜなら、契約成立後のキャンセルは解約扱いとなるからです。
つまり、すでに入居して解約して引っ越すのと同等の扱いを受けることになります。
とはいえ、実際には部屋を使っていないので、敷金は返ってくる可能性があります。
まとめ
賃貸物件の入居をキャンセルしたいのであれば、重要事項説明の前が必須です。
そして、どのタイミングでもキャンセルを申し出る事は、入居に向けて動いていた相手の大家さんや不動産会社に迷惑をかけてしまうことになります。
キャンセルする際に最も大切なのは、謝罪の言葉と、誠意ある対応・説明です。
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