賃貸物件の入居時にスペアの鍵を渡されることが多いですが、いざ生活を始めると「合鍵が必要」と感じるかもしれません。
今回は、賃貸物件における合鍵複製のルールや注意点について紹介します。
合鍵複製のルール
賃貸物件は「大家さんから借りている物件」です。
所有権は大家さんにあるため、鍵も同じく「借りている」ものと考え原則として勝手に複製してはいけません。
また、合鍵を多数複製することは防犯性が低くなり、管理面において注意が必要です。
もし、合鍵を渡した相手が鍵を失くした場合、自宅に不法侵入されるケースがあります。
「そんなことは滅多に起きないでしょう?」と思われるかもしれませんが、2016年に愛媛県松山市で女子大生の住むマンションの一室に男が合鍵を使い侵入する事件が起こりました。
ただ、どうしても合鍵が必要になるケースがあるかもしれませんので、その場合は管理会社などに相談し、鍵の複製を承認してもらうことが可能です。
合鍵複製時の注意点
◆鍵の複製は純正のオリジナルキーを
合鍵を複製する際は、純正のオリジナルキーが必要です。
一般的なギザギザした鍵は、使用するたびに摩耗し劣化が進みますし、また、複製を重ねていくと鍵穴に合わない鍵が完成することがあります。
賃貸物件の純正のオリジナルキーは、大家さんや管理会社が保管しているか、自身に渡された最初の鍵である場合があります。
そのため、最初に渡された鍵は保管しておき、普段はスペアキーを使用するほうが無難でしょう。
スペアキーを失くした場合は、純正のオリジナルキーで合鍵が作れます。
◆他者に合鍵を渡すリスクを念頭に
一人暮らしを始め、お付き合いをする方へ合鍵を渡したいと思う方が多いかもしれませんが、実はかなりのリスクが隠れています。
例えば、エントランス部分のオートロック対応の鍵を交際相手に渡しておいて
あなた自身が部屋にいないときに交際相手が部屋にいた場合。
万が一、マンション内で事件や火災が起きた際には、警察や消防が安否確認をするケースがあります。
しかし、借主と別の方が部屋にいる場合は問題になることがあります。
状況としては他者の部屋に勝手に入った「侵入者」になり、場合によっては取り調べを受ける可能性があります。
また、大家さんや管理会社から説明を求められることがあるかもしれません。
場合によっては、契約違反と判断され強制退去の対象になる可能性もあるので、充分に注意しましょう。
最善な方法は、大家さんや管理会社へ事情を説明しておくことですが、単身者用のお部屋に二人が居住するとみなされ却下されるケースもあります。
この点については状況により異なるので、大家さんや管理会社と話し合う必要があります。
◆合鍵を複製した場合は、すべてを退居時に返却する
退去時は、防犯のために大家さんや管理会社は鍵の回収を行っています。
部屋の鍵はほとんどが取り替えられますが、オートロックの鍵は簡単に変更できません。
鍵を持ったまま退去し、うっかりどこかで落としてしまった場合、悪用される可能性があります。
次に住む方が危険な目に合わないよう、退去する際はきちんと鍵の返却を行いましょう。
まとめ
賃貸物件で合鍵が必要な場合は大家さんや管理会社へ相談し、後々のトラブルを防ぎましょう。
賃貸物件で一人暮らしを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
私たち南光不動産株式会社では、近畿大学生向けの賃貸物件を多数ご紹介しております。
不動産探しで何かご不明な点等ございましたら、お気軽に当社スタッフまでお問い合わせくださいませ。