仕送りのない大学生は、学費や生活費をすべて自分でまかなう必要があります。
奨学金を家賃や生活費として利用している大学生も多いようですが、仕送りなしでも一人暮らしできるのでしょうか?
この記事では、仕送りのない大学生に必要な家賃などの生活費や、奨学金について解説します。
奨学金の種類についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
大学生(仕送りなし)の生活費
仕送りがない大学生は、学費や家賃、その他生活費をすべて自分で支払わなければならず、かなり大変です。
大学生の生活費の中で、もっとも費用がかかるのは家賃です。
家賃は、住んでいる地域によって大きくその金額が異なりますが、だいたい5万円〜8万円くらいは必要になります。
ほかには、食費、光熱費、通信費、娯楽費、消耗費などが必要となり、家賃とそのほかの生活費を合計すると、毎月最低でも12万円は必要です。
さらに大学生で仕送りがない場合は、学費も自分で支払わなければならず、かなり厳しく、一人暮らしは難しくなってしまいます。
独立行政法人 日本学生支援機構の調査結果によると、毎月の学費の平均は、国立大学で約54,000円、私立大学で約113,000円となっています。
この金額は、あくまでも目安です。
私立大学に通う場合は、まったく仕送りなしで一人暮らしをすることは困難です。
可能であれば、学費だけでも親に負担してもらうか、就職してから返すことを前提として、親から学費を借りておくのが賢明です。
せっかく希望の大学に入学できても、学費や生活費が払えないと、途中で大学を中退しなければならなくなってしまうため、しっかりと考えておきましょう。
大学生(仕送りなし)は奨学金・アルバイトが必須
親からの毎月の仕送りがない大学生は、ぜひ奨学金を利用しましょう。
大学生の6割は、奨学金を受給しています。
奨学金は、独立行政法人 日本学生支援機構が定める、成績基準や親の収入基準によって、利息のかからない「第一種奨学金」と、利息のかかる「第二種奨学金」があります。
利息がかかる「第二種奨学金」は、比較的審査に通過しやすいですが、利息のない「第一種奨学金」は、その審査基準が厳しいため、奨学金申請書類作成などを早めに準備しておく必要があります。
奨学金は、大学を卒業した秋から返済が始まるため、その奨学金返済の準備と計画をしっかり立てておくことも重要です。
「第二種奨学金」は、利息もかかるため、その分の金額も考慮しておきましょう。
「第二種奨学金」は、月額20,000円〜120,000円までが貸与されます。
仕送りがない大学生は、奨学金をもらっても、生活が厳しいことが多く、アルバイトをしなければいけないことがほとんどです。
奨学金を毎月8万円受給し、アルバイト代を毎月7万円ほど稼げば、国立大学の場合なら、ギリギリ一人暮らしはできるでしょう。
大学の講義が終わった後、平日3〜4時間、または土日に半日ほどアルバイトすれば、時給990円以上のエリアなら、月7万円ほどは稼げます。
仕送りがない大学生は、できるだけ家賃の安い物件を探したり、娯楽費を極力減らしたり、アルバイトを増やしたりする必要が出てきます。
大学の勉強とアルバイトを両立しなければならず、自由な時間が減ることは念頭に入れておきましょう。
また、仕送りなしの大学生が、奨学金もなく、アルバイトだけで学費と生活費を支払うのは、現実的ではありません。
まとめ
親からの仕送りがない大学生は、奨学金を利用することで、経済的な負担が軽減します。
必然的にアルバイトもしなければなりません。
しかしながら、仕送りがないと、大学生の一人暮らしはかなり厳しいのが現実です。